大確信というのはある種私の好きな表現なんですが、人間はなぜ不幸なのかの根本的理解と、どうすれば良くなるかの具体的方法と、人々を救うんだという一大決心のもと、本心が拓けた覚者に自ずと現れるカリスマ的指導力を意味します。不安や恐怖が全然ないことにより自然に現れる迫力であって、フリや力みの入り込む隙がないのが本来の姿です。で、覚者のそれを努力で真似しようとしたところに、スピリチュアル業界が抱えるすべての問題の原因が集約されるんだろうと思うんであります。覚者への憧れから始まる一連の物真似行為は、潜在意識の中に不安や恐怖が渦巻いている私のような中途半端な人間が、たとえ善意からであっても手を出してはいけない危険なビジネスなんだろうと思うわけです。本来自然に現れるべき態度を頑張って演じるわけですから、やってる本人は多くの人と関わるようになるほど苦しいだろうと思います。頑張って演じているうちにいつか本物になれるんならそれでもいいですが、実際には人も自分も欺いている状態ですから、深みにはまるほど自傷的な生き方になるのではないでしょうか。あいのほしに人を導く迫力はないことはお分かり頂けていると思いますし、せいぜいスピリチュアル業界を案内する役割という位置付けでやらせて頂いております。