スピリチュアル分野にも総合職と専門職という区分けはあり得る話でして、ヒーリングやカウンセリングに特化する人というのもアリだと思います。ただ、心理療法というのは一般的に言って社会に順応して普通の人生を送れることを目指すのに対し、スピリチュアリティはいわゆる神様との繋がりを取り沙汰する点で、目指す方向が違っています。総合職に当たるのは人を導く役割のスピリチュアルティーチャーさんのことで、求められる資質が企業の経営者と似ている点もあります。スピリチュアルティーチャーが人を導く時に出る力は自分の力ではない点は根本的に違っています。スピリチュアリティで自分の努力が必要になるのは、自我欲望の一段上に上がることだけであって、道の途上にいる段階では的外れな理解にしかならないスピリチュアルな知識や経験を求めることではありません。あいのほしの理解では、自我欲望を捨てることは自分の意志ではどうやったって不可能なので、欲望を捨てるという言い方はしたくありません。で、いったん人を導く役割を与えられたら今度は逆に、人間社会に関する幅広い知識や教養を積極的に身に付けることが必要になります。なぜなら一つには、狭い範囲の知識しかなければ実際問題限られた数の人としか縁を持てないからです。もう一つは、幅広い教養がなければ人の実生活に具体的な決着をつける力は出て来ないからです。関わる人全員の人生に良い変化を生み出す力が、スピリチュアルティーチャーにとっての総合力だと思います。