理屈と実体験のバランスというのは話し手の普遍的なテーマではないでしょうか。これはスピリチュアル業界にも当て嵌まると思います。理屈ばっかり言っていると、難しい話が大好きな人たちの間で人気になりますが、実体験が全然伴わなければ、分かっているようで誰も分かっていないという結果になってしまいます。実体験ばっかり話していると、聞き手に同じような体験がない限り疎外感を生み出すばかりで、ただの面白い話で終わってしまいます。でも理屈がないと、そもそもそういうものがあるというイメージを描き出すことが出来ないので、何も伝わらないのです。同じく実体験を話さないと、具体的にそれがどう存在するのかが伝わりません。結局、スピリチュアリティにおいても相手に寄り添って伝えることがいかに大切かということだと思います。ところが、多くの場合そうなっていないのが現実だろうと思うんです。みなさんもご存じの通り、理論についても実践についても、伝統的に話を大袈裟にし過ぎたことは明らかです。今は話を元に戻す段階かも知れません。つまり、自分が体験し得た限りにおいて話をまとめ、伝えることが必要だと思います。