こじらせるという言葉は、ちょっと前までは「風邪をこじらせる」くらいしか使い道がなかったように思うんですが、最近では自分では望まない状況が長引くという意味でも使われるようです。ここで「独身をこじらせる」という表現を考察してみましょう。これは自分では結婚したいと強く望んでいるのにも関わらず、どう頑張ってもなぜかご縁が訪れない、そうこうするうちに年齢的にも手遅れになりつつある、というような状況だと思います。そういう状況にある人に対して、精神世界ではけんもほろろに「あなたが本心から結婚を望んでいないからだ」という答えをする場合がありますが、それがそのまま事実であることはまれであって、実際には本心から望んでいるのにも関わらず、何らかの理由で結婚することへの恐怖や不安の思いが強いのが原因であることがほとんどである、と私は思います。恐怖や不安の思いが解消されれば結婚できることになりますが、一般的にどうすればいいのか誰も知らないので、こじらせてしまうわけです。本来人生に手遅れということはないのですが、残念ながらそのままで終わってしまう人も多いのが現実ではないでしょうか。と言いますのも、恐怖や不安の思いを消すことが簡単に出来ない場合が多いからだと思います。簡単に出来るなら人生楽勝と結論できますけれども、あいのほしでお話ししているような方法を実践しても、かなりの時間が掛かるのが普通だと思います。そうこうするうちに年齢が上がって来てしまい、物質的現実としては、言いたくはありませんが諦めるより仕方がない、という結果になることも間々あるのでございます。これは結婚に限らずどんな内容にも当て嵌まることです。人それぞれ持っている条件(潜在意識と遺伝子)が違うので、スピリチュアリティでは原則物質的な成果を確約するべきではなく、心の成長と満足が得られればそれでよし、という落とし所で決着すると考えて置いた方が良いと思います。