どんな職業にも職務の範囲というものは大体定められており、その範囲を超える仕事はやらなくてもいいよとか、場合によってはやってはいけない決まりになっていると思います。お医者さんとか弁護士さんとか、専門性の高い職業ほど職域が厳密に定められていて、やらなくてもいいことをやろうとしてはいけないルールになっているのではないでしょうか。ましてや出来ないことを出来ると言ったりしたら罪になる可能性もあります。ところが、スピリチュアル業界では無知蒙昧の時代でこそ許されたやり方が未だにまかり通っていて、曖昧で大袈裟な言葉で出来ないことを出来るように言うのが当たり前という現状です。もちろん欧米では少し変わって来ていて、「これは医学上のアドバイスではありません」とか「あくまで私個人の意見ですので、あなたがこの知識を適用した場合に起こり得る一切の結果には責任を持ちません」というような但し書きが付けられるようになって来ました。それはそれでどうかという感じもしますが、理知教養の程度が昔と比べて格段に進歩している以上、スピリチュアルティーチャーの職域をハッキリ定義することがどうしても必要になっております。自分の言動に責任を持ちたいと思っているティーチャーさんは実は少数派である、ということもハッキリして参ります。あるティーチャーさんが何を出来て何を出来ないのか、責任の所在についてどう考えているのか、そういった重要事項が明確に示されることで、初めて私たちはそのティーチャーさんについて行きたいかどうか決められると思うんです。