人生の答え合わせという考え方がありますが、年を取れば多くの人がそういう気分になる時があると思います。あの学校で良かったのか、この職業で良かったのか、結婚相手はこの人で良かったのか・・・厳密に言えばやり直すことは出来ないのですから、考えるだけ無駄なわけです。でも、人生すべてが上手く行った人を除けば、答えは出ないのにやっぱり考えてしまいます。電化製品の機種みたいに良いのか悪いのか判断するのにそんなに時間の掛からない問題もありますが、人生の問題というのは、大きなイベントであればあるほど判断するのに長く時間が掛かります。何十年と掛かりますし、最終的に「ダメでした」とか「失敗でした」と認める訳には参りません。どうにかしてメデタシメデタシな結論に持って行きたい、というのが当たり前の感情ではないでしょうか。スピリチュアリティもまったく同じことです。最後に答え合わせをした時に「騙された」とか「無駄だった」という結論にならないように、無理矢理にでも持って行きたいわけです。どんな選択の結果であれ生きている限り巻き返しは可能ではありますが、スピリチュアリティの道に入る前であれば、私の個人的な考えではありますが、終わりから逆算して考えると良いと思います。つまり、人生で「これだけは譲れないこと」を考えてみて、それがスピリチュアルと関係のないものだった場合、そっちを先に一所懸命やって、それが片付いた後にスピリチュアルをやると決めて置くといいと思います。スピリチュアルのためにやりたいことを犠牲にするという態度は好ましくありません。