どんな分野でも業界というものが出来上がりますが、考えてみれば職業団体と言うか職業意識の繋がりと定義できると思います。スピリチュアル業界というのももちろん存在していますが、スピリチュアルも基本商売ですので、他の業界と同じように商売のやり方についてお互いに暗黙の了解を求める、というのが主な方向性ではないでしょうか。実際、スピリチュアルセミナーの形式や集客の仕方には大体の決まりがあると言えます。で、商売というのは商法に従う必要があるのに対し、スピリチュアルには憲法で信教の自由が保証されているため、当然いわゆる悪い人たちがそこの隙間を利用するということが起きているわけです。この業界で有名な先生がやっている教え方や宣伝の仕方が一般常識からどんなに離れていても、後に続く若手のティーチャーさんが「あの先生がやっているんだからいいんだ」と思って真似をする、ということが起き続けています。よく考えてみれば詐欺でしかないことも、閉鎖的な環境では誰も変だと気づかない場合があり、業界全体がそんな雰囲気になって来ればそれが業界の常識になるわけです。「どっぷり浸かる」という表現がありますが、悩みがあって何かとか誰かに頼りたい気持ちになっている時にスピリチュアルにどっぷり浸かるというのは、世間でも言われている通り最も危険な選択です。世間が常に正しいとは限りませんが、親親戚が反対するのは正しい場合が多いと思います。