将来ああいう風になりたいと若い世代に思わせるような人、というのがロールモデルの意味だと思うんですが、スピリチュアル業界には太古の昔から二種類のロールモデルがありまして、一つはもちろん本物の覚者。もう一つはスピリチュアルを売り物にする商売人でございます。目に見えないし証明も出来ないものを売るというのは、言葉にするととても難しそうに聞こえるんですが、商才のある人にとっては割と簡単なことみたいで、昔から常に沢山いるという状態です。あまりにも多いので、「ああいうやり方をしていいんだ」というロールモデルとして機能しています。これが現実なわけですし、私に良い悪いを言う資格はありません。だけど理想を言えば、スピリチュアルティーチャーというのは自分で選んでやるものではなく、人に選ばれてなるものではないでしょうか。話を聞いてくれる人が何人もいない段階で、それまでの仕事を辞めてしまってスピリチュアルティーチャーになる方が沢山いらっしゃいますが、その流れだと、商売として成り立たせようとする工夫が主になり、当然の成り行きとして、本来の目的から遠ざかるという状況を自ら作り出していることになりはしないでしょうか。何の話だか分からなくなりますけど、自分の所に来る人の数が増えて、本業を続けられないくらい忙しくなったタイミングで、スピリチュアルティーチャーを仕事にするという流れじゃないと、本物にはならないと思います。前にもお話ししましたが、あいのほしとしては、あるレベルに達しない限り人に教えてはいけないとは思いませんが、教える立場に置かれる人にはそれにふさわしい経緯があってしかるべきだとは思います。