ものごとが思い通りに行かなくなると、私たちは多かれ少なかれ、誰それが悪いとか、今いる環境が悪いとか、ちょっと宗教を勉強した人なら因縁が悪いとか考えますし、論理的に言ってもその考えはだいたい正しいと思います。ご無理ごもっともです。だから「人のせいにするのは良くない」と言えば多くの人を否定することになるし、スピリチュアルティーチャーさんが誰かの生き方を否定するというのはあまり褒められた話ではありません。しかしながらハッキリ言ってしまえば、人のせいにしている限り成長しないのは本当のことですし、スピリチュアル業界では誰も言わない根本的な問題です。確かにスピリチュアルっぽくないあまりに普通な話です。だけどスピリチュアルな話をしてるとき以外は普通の人、というんではあんまり寂しいではありませんか。少しでも成長したいと思うんなら、ものごとが上手く行かない時こそチャンスです。自分に上手く行くだけの条件がないからだ、とそれが何であれ考えてみることが大切なんであります。すると「当たり前だよ、周りに感謝してないんだもん」というのが大概の場合答えになります。私もある先生に「親に感謝していますか」という一言でビシッと指摘されたことがあります。若かったので、スピリチュアルに聞こえないその言葉の価値が分からなかったのを恥ずかしく思い出します。