将来スピリチュアリティがどうなるか、というのがあいのほしの主要なテーマの一つなんですが、もちろん何の根拠もない迷信や、恐怖を煽られての服従から脱却し、いわゆる科学的方法に基づいた普遍的宗教が確立されるということでございます。ここで一つ問題となるのが、既存の各宗教で説いている神の意味するところが、それぞれちょっとずつ違っているということです。人間的性格を付与して理解し易くした人格神が私たちを守り願いを叶えてくれると考えたり、預言者やチャネラーのような代理人を通して饒舌に語ったり奇跡を行ったりすると考えたり、宗派によってまちまちでありながら、完全に間違っている理論はありません。間違っているのは、自分の信じる神以外を認めないことです。これは結局、自分さえよければ他はどうだっていい、という自己中心性であります。ですので普遍的宗教に統一されることが目標ではありません。普遍的宗教の神というのは自然法則のことであります。(あいのほしで神様と言うときは、自然法則という意味で言っています。)私たちは好むと好まざるとに関わらず、自然法則の中で生きております。私たちが神を頭でどういう風に理解しようと、あるいは何も考えなくても、自然法則は精確に働いています。自己中心性は自然法則に反しているので、このまま行けば人類は滅亡することに決まっています。それは超常的な力が働くからではなく、単に自滅するということです。一方で私たちは、信仰のあるなしに全然関係なく、確率論的に言ったら奇跡と呼ぶにふさわしい偶然の出会いや出来事を、誰もが一度は経験しているはずなのです。(考えようによっては何もかもが奇跡ではないでしょうか。)信じようが信じまいが、私たちは自然法則によって大調和の方向に導かれてもいます。ですので、そういう科学的事実にハッキリ気づくようになるのが普遍的宗教であって、理解の仕方や信仰のやり方は人それぞれ何でも構わないのであります。