何事も楽しんで生きるのがいいですよ、と若い頃に教えられたんですが、言われた傍から出来るのは相当筋の良い人なんだろうと思います。私みたいに「なるほど」と思うようになるまでに何十年と掛かる筋の悪い人もいますが、今思い返してみれば、確かに「楽しんで生きよう」と自分で決めた瞬間からプロセスがスタートしたんだろうと思います。最初は「何をどうやって」ということはまるで分からないわけです。だけど、楽しんで生きよう、といつかの時点で決心することがなかったとしたら、自然の成り行きでいつの間にか人生を楽しめるようになることはないかも知れません。多くの人が「楽しいことが起これば人生楽しくなる」と考えて、何かとか誰かに楽しませてもらうことを期待していますが、スピリチュアルな観点からすると、そのような生き方は望みが薄いのです。他方、生まれつき楽しむことを知っている素晴らしい人も存在します。いわゆる個人差がとてもありますが、たとえ筋が悪くても諦める必要はないと思います。いつの日にか、人生に何があろうとなかろうと、何事も楽しんで生きている自分の姿を想像するんであります。すると直ちにそうなります・・・とは行かないかも知れませんが、いつの日にか必ずなるんであります。人間の心の凄さだと思います。