生きづらさ、疎外感、孤独感のようなのは多かれ少なかれ青年期に誰もが経験するという説もありますが、それとは全然縁がなくて楽しい青年期を過ごす人もいます。ところが自分はどこにも所属していないとか、極端な話何かの手違いで地球に生まれて来てしまった宇宙人のような気分を持っている人もいます。私も宇宙人歴長いので、幸せというものを大切に考える場合に、こういう気分がいかに大きな妨げになるかということが経験上分かります。これは何らかの任務のためにある組織に潜入するスパイと同じ気持ちなのであります。ましてや自分の所属する組織にも疑問を持ち始め、二重スパイとなった場合にはより深刻です。スパイのような気持ちでいたら、自分の居場所を早く見つけて人生楽しもうとか言われても、出来る道理がないのではないでしょうか。帰りたいとか一人になりたい気持ちが強くなるばかりです。いろんなケースがあるのでこれが生きづらさの正体だとは言いませんが、どうであれこういう気分がいつ生まれたのかを分析してみますと、家族関係などによって後天的に作られたと言うよりは、生まれつきあったとしか言えない場合の方が多いのではないかと思われます。で、こういう気分はもちろん若いうちに修正するのが一番望ましいと思います。じゃどうすればいいのか、というのはやや難しい問題です。まず、何であれスパイのような気分でいたら、何をどう頑張っても、居場所を見つけたとか人生にフィットしてるといった感覚を得ることは絶対に出来ない、という事実を徹頭徹尾理解することが第一歩になります。住みたい地域を見つけるとか、何であれ自分のスタイルを確立するというような外面を整えることはもちろん大事です。外面をすべて整えたけど幸せにならなかった人も実際にいるのですから、最終的には自分の心が決めることだ、ということはあらかじめ知っておかなければいけません。